ハイヤー乗務員の仕事内容と1日の流れ

ハイヤー乗務員の実態

ハイヤー乗務員ってどんな仕事なのかご存知ですか?ほとんどの方が「お偉いさんの運転手」くらいの認識で、具体的な業務内容や1日の流れは知らないと思います。
そこで先ずはハイヤー乗務員と言うお仕事を具体的に紹介させて頂きます。

基本的な仕事内容

ハイヤー乗務員の仕事は

  • お客様をお迎えにあがる
  • 目的地へお送りする(ここで終了もあり)
  • お客様の用件が済むまで待機
  • 次の場所へお送りする

この流れを、お客様のご予定終了まで繰り返すのが基本的な流れになります。

片道だけの短い運行もあれば、朝から夕方まで何件も移動する1日仕事もありますし、夜の接待(会食)の送迎などもあり、ご利用方法はお客様によって様々です。

その様々なご要望に臨機応変に対応して、安全・確実・快適な運行を提供するのがハイヤー乗務員という仕事です。

1日の流れ(車庫番の場合)

とあるハイヤー乗務員の1日の流れをご紹介しましょう。これは最も基本的な『車庫番』と呼ばれる業務形態を例に見てみます。(業務形態については別記事で詳しく紹介します)

7:30 出社

制服へ着替えて車両の運行前点検を実施します。ここではまだ準備なので業務外、給料は発生しません。

出社時間は点呼(若しくは出庫)時間の1時間前が推奨です。着替えと運行前点検だけなら20分も掛からないのですが、車両に異常があった場合の対応時間も考慮しての出社時間です。(業務外なので強制ではありません。自己判断で。)

8:30 点呼

体温、血圧、アルコールチェックなどの体調確認を行って業務開始。ここから給料が発生します。

この時に1件目の運行指示書を渡される事が多いですが、決まるまでしばらく待機といった日もあります。

下調べ

運行指示書を渡されたら、内容をよく確認します。お客様の情報、行き先住所、ルート、建物の車寄せや外観など、調べる事はたくさんあります。

一度出発してしまえば、自分一人でお客様に対応しなければならないのがハイヤー乗務員です。疑問点は出発前に調べたり人に聞いたりして解決しておかなければなりません。

9:30 出庫

1件目の仕事へ出発です。出庫時間はお迎えの時間(先着時間と呼びます)までには余裕を持って設定されていますので、慌てる事なく安全運転でお迎え場所へ向かいます。

10:30 お迎え

先着時間の10分前には到着し、お客様がお見えになるのを待ちます。携帯電話やインターホンで到着のご連絡を差し上げる事もあります。

お客様がお見えになったら、ご挨拶しつつドアサービスをしてご乗車頂きます。お客様の時間を無駄にしない様、ご予定や経路の確認は運転しながら行います。

運転中

安全運転は絶対条件ですが、時間への配慮とお客様への気遣いも忘れてはいけません。

到着が遅れるのは論外ですが、早く着き過ぎてもいけません。道中は道路状況と時計を確認しながら時間を調整しましょう。

車内はお客様のプライベートな空間とするべきです。乗務員からお客様へのお声がけは必要最小限にするだけでなく、ルームミラーでお客様の様子をジロジロ見るのもいけません。空調設定や運転の質(急ぎめ・ゆっくりめ)は、お客様の口調や背中から感じる気配で察します。

11:00 目的地到着

1件目の目的地へ到着です。ドアサービスとお手荷物をお待たしするのを忘れずに。

この片道で終了のケースもありますが、今回はこちらでしばらく待機のケースを紹介します。

何か予定変更があった時の為に、携帯電話の番号をお渡ししておきましょう。

待機中は頭と体を休めつつ、次の目的地へのルートや道路状況をしっかり確認しておきましょう。

11:50 再出発

お客様が建物から出て来られたり、携帯電話に出発のご連絡が入ったら、すぐに車両を車寄せに着けてお迎えをします。

お見送りの方とお話しされている場合は、会話の空気を読んでスマートなお迎えを心掛けて下さい。

12:20 目的地到着・終了

最終目的地へ到着。ドアサービスと共にお礼のご挨拶、車内の忘れ物確認をして業務終了です。

安全運転で会社へ戻りましょう。

13:00 帰庫

会社へ戻ったら運行記録を作成(時間やキロ数などを記載)して、1件目の仕事は終了です。

帰庫報告をして次の仕事を振られるまで待機します。仕事を振られれば再び出庫となり、先程の流れを繰り返します。

17:00 定時

特に仕事が無ければ定時で終了となります。洗車して着替えて帰りましょう。

しかしハイヤーはご帰宅の運行や会食の送迎など、夜の仕事もたくさんあります。残業代の為にも、無理のない範囲で夜の仕事も受ける様にしましょう。

今回は夜の会食仕事を受けたケースで紹介します。

18:00〜21:30 残業(出庫〜帰庫)

出庫〜会食場所へお送り〜待機〜ご自宅へお送り〜帰庫。日中と同じ流れなので詳細は省略。

帰庫して運行記録を作成したら業務終了です。残業代のカウントはここまでですが、後片付けとして洗車があります。

洗車

洗車は毎日行うので、普段は水洗いして吹き上げるだけでOKです。とは言え、月に2〜3日くらいはワックス掛けもしましょう。

窓拭きや車内の掃除機がけも忘れずに。

テキパキやれば毎日の洗車は1時間程度で終わります。

22:30 退社

着替えて帰宅しましょう。お疲れ様でした。

あくまでも一例ですが、1日の大まかな流れはこの様な感じになります。

受けた仕事毎にお客様や行き先が変わるのが車庫番の特徴です。仕事は当日(早い時間の仕事は前日)に振られますので「今日はどんな仕事をするのか」は、その日にならないと分かりません。

1日の流れ(専属の場合)

毎回違う仕事をする車庫番に対して、特定のお客様の担当となり、毎日同じお客様の出社からご帰宅までお供するのが専属と呼ばれる業務形態です。

仕事の内容自体は車庫番と大きく違いませんが、異なるポイントを中心に1日の流れを簡単に紹介します。

6:30 出社〜7:30 出庫

お客様の出社に間に合わせる必要があるので、出庫時間は早めになります。

8:00 ご自宅〜8:30 会社着

日中(待機若しくは移動)

基本的に日中の予定は秘書様から週単位の予定表が頂けるので、予定は立て易いと言えます。

もちろん急な予定変更もありますが、行き先もある程度は固定化されるので、慌ててルートを調べるという事は少ないです。

17:30 会食へ

そのままご帰宅される日もありますが、専属乗務員をご利用になるお客様は会食の機会も多めな傾向があります。

20:30 会食終了〜21:00 ご帰宅

ご帰宅の際、翌日の予定を確認聞されたり、逆に予定変更を告げられたりする事があるのも、毎日同じお客様のお供をする専属ならではの事です。

21:30 帰庫・洗車〜22:30 退社

会食などで帰庫が遅くなっても、翌朝早めの出庫は既に決まっているので、帰宅せずに会社の施設に泊まるケースが多くなる傾向があります。

車庫番も専属もやる事は同じ

1日の流れに細かい違いはあれど、

  • 事前の準備
  • お客様への気遣い
  • 安全で時間通りの運行
  • 臨機応変な対応

という業務内容そのものは、車庫番も専属も変わりはありません。

【運転】はハイヤー乗務員の仕事の『手段』であり『本質』ではありません。

ハイヤー乗務員の仕事とは、お客様に快適な移動時間を提供する事だと私は考えます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました