ハイヤー乗務員への転職を検討していると、様々な求人広告を目にしますよね。
- 大日本帝国と呼ばれる大手四社
- そこに含まれないまでも大きめの中堅会社
- 規模は小さくても特色のある中小会社
- 企業に直接雇用される役員運転手
一体どこの会社を選ぶのが良いのでしょうか?
会社選びは、今後のあなたの人生を左右する事ですから、ポイントをしっかり抑えて選ぶべきです。
この記事ではそのポイントを、現役ハイヤー乗務員の私が実体験に基づいて、じっくりとご紹介します!
ハイヤー乗務員への転職を検討している方は是非参考にして下さい!
ハイヤー会社を選ぶ意味
多くの職業では、仕事の内容や待遇で会社を選びますが、ハイヤー乗務員の場合は少し特殊なので注意が必要です。
仕事の内容はお客様次第
ハイヤー乗務員の仕事の良し悪しは、勤める会社と言うよりも、お乗せするお客様に依存します。
楽な仕事かハードな仕事か?
稼げる仕事か稼げない仕事か?
全てはお客様のスケジュール、人柄、利用時間、走行距離で決まると言っても過言ではありません。
どんな会社に勤めるか?よりも、どんなお客様を担当するか?の方が重要なのです。
会社選びにも意味はある
仕事の良し悪しがお客様によって決まるのであれば、どの会社を選んでも同じなのか?と言えばそんな事はありません。
仕事内容や仕事量はお客様次第とは言え、勤める会社によって
- 稼ぎ易さ
- 良いお客様を担当出来る可能性
に違いが出てきます。
それではこの2つのポイントについて見ていきましょう。
会社選びに重要な2つのポイント
勤めるハイヤー会社によって差が出る2つのポイントについて、もう少し具体的に説明します。
稼ぎ易さ
ほとんどのハイヤー会社が基本給+歩合の給与システムになっており、基本給や歩合の単価も各社で大きな差はありません。
しかし給与システムも単価も横並びで、同じくらい仕事をしていても、勤める会社によって収入に大きな違いが生まれる事があります。
その鍵となるのが、日勤勤務や泊まり勤務と呼ばれる勤務体系です。
日勤とは平日の8時〜17時を基本勤務時間として月22日前後出勤する勤務体系で、基本勤務時間が短いので残業代を稼ぎ易くなっています。
泊まり勤務とはシフト勤務とも呼ばれ、8時〜24時を基本勤務時間として月12日前後出勤する勤務体系で、基本勤務時間が長いので日勤と同じ時間の仕事をしても残業代が少なくなってしまいます。
泊まり勤務でも休日出勤で稼ぐ事は可能ですが、やはりハイヤーのお客様はビジネス利用が多いので、平日のご出勤から夜の会食までフル稼働して、より多くの残業代を稼げる日勤の方が収入アップには有利です。
残業時間と年収について詳しく知りたい方はこちら
良いお客様を担当出来る可能性
ハイヤー乗務員の仕事の良し悪しは、結局のところはお客様次第と言う事は既に説明しましたが、ハイヤー会社に就職する時点で担当するお客様を選ぶ事は出来ません。
入社して研修を終えて、しばらくスポットの仕事をこなして、仕事に慣れてきたタイミングで要請のある案件を打診されるのです。
その時点で会社が多くの案件を抱えていれば、自分に合ったお客様とマッチング出来る可能性は高くなります。
逆に案件が少なければ選択の余地が無いので、次の案件を待つか、不本意な仕事内容のお客様を担当する事になってしまいます。
また何かしらの事情で担当を外して欲しくなった場合には、会社に勤務している乗務員数が少ないと代わりが決まるまで日数が掛かり、我慢の日々を強いられる事もあります。
- 会社の抱える案件数
- 会社に勤務する乗務員数
この両方が多い大手会社の方がリスクは少ないと言えるのです。
オススメは日本交通と国際ハイヤー
これまで説明してきた会社選びに重要な2つのポイント
- 日勤勤務
- 大手ハイヤー会社
これに合致する会社をご紹介します。
大手四社のトップ2がオススメ
ハイヤー・タクシー業界で大手と言えば以下の四社です。
- 大和自動車
- 日本交通
- 帝都自動車
- 国際ハイヤー
各社の頭文字を取って大日本帝国なんて呼ばれています。
この中でもシェアNo.1は日本交通、No.2は国際ハイヤーです。
日本交通は基本的に日勤勤務、国際ハイヤーは日勤勤務と泊まり勤務があります。
2つのポイントに合致していますので、この2社を選んでおけば間違いないと言えますね。
もちろん大和や帝都がダメな会社と言う訳ではありませんよ!この2社を外して敢えて選ぶ理由に欠ける…と言うのが正直なところです。
収入で選ぶなら日本交通
契約企業数、車両保有台数、乗務員数、売上高No.1のリーディングカンパニーを自負する日本交通。
その豊富な仕事量と日勤勤務の残業代によって、稼ぎ易さでは頭一つ抜きん出ています。
また日本交通はタクシー研修が無く、最初からハイヤー乗務員に特化した研修が行われているのも特徴です。
ただ研修内容はもちろん、配属後も接客や車両の手入れなど細かい所まで厳しいルールが決まっていて、他社に比べて息苦しいとの声も聞かれます。
しかし業界最多の乗務員たちが実際に勤務しているのですから、無理難題を押し付けられている訳では無いでしょう。
業界No.1シェアと稼ぎ易さを維持する為には、ある程度の意識の高さやプライドが必要な事なのかも知れませんね。
バランスで選ぶなら国際ハイヤー
日本交通よりも8年長い歴史を持ち、シェアNo.2を誇る国際自動車のハイヤー部門が国際ハイヤーです。【km】と言った方が分かり易いかも知れません。
国際ハイヤーには日勤勤務だけでなく泊まり勤務もありますので、入社後に仕事やライフスタイルと相談して決められるのも魅力と言えます。
実は国際自動車は、2009年に乗務員の違法な超過勤務などが判明して国から事業許可取り消し処分を受けた過去があります。
その過去を教訓として、乗務員の待遇や教育に注力している為に働き易いと言う声も聞かれます。
逆に言えば、超過勤務防止にも厳しいということですので、稼げる残業代には限りがあります。
求人広告に記載されている平均年収も、日本交通の550万円に対して国際ハイヤーは500万円と、多少ではありますが少なめです。
余談ではありますが、行政処分を受けた際に中小やプロパーに移籍した乗務員とも繋がりを得易く、国際ハイヤーで経験と人脈を養って、より良い条件の会社へ移籍する乗務員も少なくないそうです。
大手ハイヤー会社への転職はタクQがオススメ
日本交通や国際ハイヤーへ転職するなら、タクQという転職サービスがオススメです!
と言うか、タクQを利用しないと損をします!
日本交通や国際ハイヤーだけでなく、帝都自動車や大和自動車の求人も扱っていますので、ハイヤー乗務員への転職をお考えの方はご一読を!
中小会社を選ぶ際には徹底したリサーチを!
大手ハイヤー会社から選ぶのがオススメと書きましたが、中小ハイヤー会社がダメという訳ではありません。
会社選びのハードルはやや上がりますが、中小会社にもメリットはあります。
中小は特化型が多い
中小のハイヤー会社は大手との真っ向勝負を避けるべく、特定の分野に特化して顧客確保に励んでいる傾向があります。
例えば海外VIP専門であったり、秘書業務兼任ドライバーだったり、観光ハイヤーだったり…
これらの会社が掲げる特色にマッチした経験や資格を持っている乗務員には、手当てを厚く支給して乗務員を確保している事が多いのです。
特殊なスキルがあれば中小もアリ
もし、あなたが中小ハイヤー会社の特色にマッチしたスキルを持っているなら、無難な大手に行くよりは楽に高収入を得られる可能性があります。
その分、採用のハードルは上がりますが、自信があるならチャレンジしてみるのも悪くは無いでしょう。
いずれにしても、その会社が何に注力しているのか?給与アップの仕組みはどこにあるのか?などについて、画一的な大手よりも深いリサーチが必要と言えます。
中小会社も視野に入れたいなら転職道.com
大手ハイヤー会社だけでなく、中小会社も視野に入れて検討したい方には転職道.comという転職サービスがオススメです。
日本最大級のタクシー求人サイト【転職道.com】タクQより大手の扱いは少ないですが、その代わり中小会社も幅広く扱っていますよ。
いきなりプロパードライバーは避けるべき
ハイヤー会社に勤務してお客様を乗せるのでは無く、乗せる方の会社に直接雇用されて上司を乗せて運行するのがプロパードライバーです。
詳細はこちらの記事にまとめてあります。
プロパードライバーの求人は一言で言えばハイリスク・ハイリターンです。
ハイヤー会社勤務で年収1000万円を得るのは現実的ではありませんが、プロパードライバーなら可能性があります。
しかし雇用条件や業務内容は千差万別で見極めが難しく、ハイヤー乗務員や役員運転手の経験者ならともかく、未経験者がいきなり飛び込むにはハードルが高過ぎると言えます。
先ずはハイヤー会社へ就職して知識と経験を積んで、運転手職に関する見る目を養ってからでも遅くはありません。
どうしてもチャレンジしてみたい方は、最悪の場合は再転職する事になるリスクを覚悟して挑んで下さい。
チャレンジするならP-CHAN TAXI
良い条件のプロパードライバーの求人は非公開求人が多いので、転職エージェントを利用するのがオススメです。
ハイヤータクシー業界専門の転職エージェントでオススメは、創業50年の歴史を持つP-CHAN TAXIです。
利用者満足度97%!【P-CHAN TAXI】もちろん相談だけでも完全無料ですので、プロパードライバーへの転職をお考えの方はご検討ください。
オススメのハイヤー会社の選び方:まとめ
ハイヤー乗務員の仕事の良し悪しは、勤める会社よりも、担当するお客様で決まります。
その為、選択肢の広い大手ハイヤー会社を選んでおけば大きな失敗は無いでしょう。
しかしそれは汎用的で無難な選び方であり、条件の良い案件をダイレクトに狙えるなら、大手に拘る必要はありません。
実際に大手ハイヤー会社で経験を積んでから、より良い条件の中小ハイヤー会社やプロパードライバーへ移籍する乗務員も多くいます。
もしあなたに特別なスキルや経験があったり、信頼できる相手からの紹介などがあるのなら、中小やプロパードライバーを選択するのも悪くないでしょう。
ハイヤー乗務員という職種は間口が広いだけに、自分の希望をしっかり見据えて、信頼できる相談相手のサポートを受ける事が大切です。
大事な転職活動で後悔しない為にも、自分はどのタイプなのかを見極めて会社を選んで下さいね!
今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!
コメント