ハイヤー乗務員が抱える洗車の苦労

ハイヤー乗務員の実態

ハイヤーと言えばピカピカの黒塗り高級車!をイメージされる方も多いと思います。

そうです!ハイヤー車両は常にピカピカなのが当たり前。それが商品価値でもあるのです。

その輝きは如何にして維持されているのか?

その影にあるハイヤー乗務員の意外な苦労とは?

今回はそんなハイヤー乗務員の洗車事情をご紹介したいと思います。

ハイヤー洗車の基本

ハイヤー車両の輝きは、毎日の地道な努力の積み重ねで維持されているのです。

乗務員が毎日水洗い

ハイヤー車両は専門の業者に洗車を依頼している訳では無く、乗務員が業務終了後に洗車をしています。

パッと見はキレイな状態でもホコリや排気ガスなどの汚れば付着していますし、それを乾拭きしてしまうと車体に細かな傷が付いてしまうので、必ず水を掛け流しながらの洗車を行います。

一日中待機で1mも動かしていない様な日は別として、数kmの短い単発仕事一本で終わったとしても、出庫すれば洗車をするのがハイヤーの原則なのです。

とにかく高頻度でボディを拭く

1日の終わりの水洗いだけではありません。

雨が降ればその都度に車体を拭き上げますし、お客様のお迎え時には毛バタキでホコリを落とします。

また、ドアノブやパワーウィンドウやエアコンのスイッチなど、お客様が触れた箇所は手脂が着きますので昇降の都度に拭きます。

その他、何か気になる箇所があればその都度に拭きますし、拭けばついでに他の箇所も拭きますし、まぁ〜とにかく車体を拭くんです。

多い時には1日に5〜6回も車体全体を拭く事も珍しくありません。

ハイヤー乗務員を1〜2年もやれば、「暇だし、ちょっと車拭くか」なんて発想が当たり前になってきますよ。

洗車は乗務員の負担で成り立っている

実はこの洗車、ハイヤー乗務員にとっては結構な負担を強いられる作業なのです…

洗車はサービス残業?

ハイヤー乗務員の給料は運行記録に基づいて算出されますので、運行終了後の洗車は残業にカウントされない会社が殆どです。

ですので多くの乗務員は、泥跳ねや鳥糞などの汚れ落としやワックス掛けなどの時間が掛かる洗車は日中の待機時間に済ませておき、運行終了後の洗車は短時間で終わらせられる様に時間をやりくりしているのが実情です。

しかし、運行終了後はサッと水洗いして拭き上げるだけにしても小一時間は掛かってしまいますし、帰庫途中に汚れたりしてしまえば2時間コースなんて事も…

ただでさえ拘束時間が長いハイヤー乗務員にとって、業務終了後の1〜2時間はとても貴重なのです。

残業代は付かない上に、遅い時間だと終電を逃して帰宅できなくなったり、翌朝の出庫が早朝だったりすると尚更辛いものがあります…

洗車グッズは自腹?

基本的に洗車グッズは乗務員の自腹である事が殆どです。

一応、最低限のグッズは会社用意してくれていますが、吸水性の悪いタオル光沢も撥水性も悪い安物ワックス何度も塗り込まないと光らないタイヤワックスなど、使えない物ばかりです。

使い勝手も悪く車両もキレイにならない物を使っても時間と労力の無駄なので、ほとんどの乗務員は自腹で洗車グッズを買い揃えます。

カー用品店やディスカウントショップや100均などで買えば、そこまで高価な物ではありませんが、やはりちょっと釈然としない思いがある事は否定できませんね。

プロとしての心構え

これだけの負担があるのに洗車を頑張るのは、ハイヤー乗務員のプロ意識の現れなのです。

商売道具を愛する

ハイヤー乗務員に限らず、プロフェッショナルと呼ばれる人達は自分の商売道具の手入れは欠かしません

仕事をし易くする為の機能だけでなく、道具の見た目も美しく維持する事で、常に初心を忘れずに緊張感を持って仕事に臨めるのです。

単なる精神論ではなく、細かい部分まで入念に手入れする事で小さな異変や不具合に気付ける効果もあります。

ましてやその道具が自動車ともなれば、自分自身やお客様の命を預ける大切な道具なのですから、丁寧に扱わない方がおかしいでしょう。

お客様の為を思う

ハイヤーは単なる移動手段ではありません。

時には衣服と同じく、乗車するお客様の【品格】を示す役割を担いますので、汚れや傷のある車両で運行するなどと言う事はあってはならないのです。

ハイヤーはタクシーの様に乗り捨てでは無く、継続してご利用頂く物なので、如何に気分良く乗車して頂けるかが乗務員への評価となります。

お客様の為を思って努力する事が、自分自身の為でもあるのです。

まとめ

常に新車並みの状態を維持するのは、決して楽な事ではありません。

本来であれば洗車の時間や必要なグッズに対する正当な対価を会社は負担すべきですし、各社の労働組合も交渉しているようなのですが、なかなか追いついていないのが実情です。

しかし、だからと言って洗車の手を抜いてしまう様な心構えではハイヤー乗務員は務まりません。

ハイヤー乗務員への転職を考えている方は、その辺りへの覚悟はしておいた方が良いと思います。

偉そうな事を言いましたが…私サム夫は実は洗車嫌いです(^ ^;)

プライベートでは盆と正月に洗車機にブチ込むくらいしかしない程度には洗車嫌いです。

こんな私でも何とかハイヤー乗務員をやれていますので、やる気さえあれば難しい事では無いと思います。

今回も最後まで読んで頂きありがとうございました!

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